ローカルブレークアウト・セッションを管理する方法及び装置
专利摘要:
本発明は、第1のネットワークにおいてユーザ装置と通信相手ノード(CN)との間で発生しているローカルブレークアウト(LBO)セッションを管理する方法に関係する。本発明は、ユーザ装置において1つのIPアドレスだけを使用していてユーザ装置が第2のネットワークへ移動する場合に発生する問題に対処する。ダウンリンクパケットについては、これは、第1のネットワーク又は第2のネットワークの中のノードにおいて、ダウンリンクパケットのIPアドレスをLHoAからグローバルホームアドレス(GHoA)に変換するステップと、通信相手ノードから送信されているあらゆるダウンリンクパケットを、第1のノードから第2のネットワークの中の第2のノードへ直接的又は間接的にルーティングするステップと、によってダウンリンクパケットがGHoAを持ってユーザ装置に到達するようにすることにより、解決される。アップリンクパケットについては、この問題は、第1のネットワーク又は第2のネットワークの中のノードにおいて、アップリンクパケットのIPアドレスをGHoAからLHoAに変換し、ユーザ装置から送信されているあらゆるアップリンクパケットを、第2のノードから第1のノードへ直接的又は間接的にルーティングすることによって、アップリンクパケットがLHoAである送信元アドレスを伴って通信相手ノードに到達するようにすることにより、解決される。本発明はまた、LBOセッションを管理するノードにも関係する。 公开号:JP2011505741A 申请号:JP2010535905 申请日:2007-11-30 公开日:2011-02-24 发明作者:良司 加藤;稔周 小田;信太 杉本 申请人:テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル); IPC主号:H04W8-26
专利说明:
[0001] 本発明は、移動体ネットワーク内でローカルブレークアウト・セッションを提供して管理する方法及び装置に関する。] 背景技術 [0002] 移動体ネットワークでは、ホームネットワークの外のネットワークをユーザが使用している場合、ユーザがローミングしていると言われる。在圏ネットワークにおいてユーザの移動体ノードから送信されるメディアは何であれ、在圏ドメインゲートウェイを介してホームドメインゲートウェイへ送信される。ホームドメインゲートウェイは、ユーザのホームネットワークの中に配置される。そしてメディアは、前方への転送のために、又はメディアの最終宛先として、所謂通信相手ノードであるネットワークノードへと渡される。] [0003] しかしながら、全てのデータトラヒックをホームネットワーク経由でルーティングすることは、ユーザが在圏ネットワークにアタッチしている場合は特に、極めて非効率であろう。「ローカルブレークアウト(LBO)」という用語(或いは、場合によっては「ルート最適化」とも呼ばれる)は、在圏ネットワークの移動体ノード(MN)からのトラヒックがユーザのホームネットワーク経由でルーティングされるのではなく代わりに別の方法でルーティングされる状況を示すように使用される。LBOは、エンド・ツー・エンドのルートを短縮し、ホームネットワークの負荷を減少させることができるであろう。ローカルブレークアウトの例については、WO 2007/104324 A1を参照のこと。] [0004] LBOは、MNに少なくとも2つのIPアドレスが与えられているということに依拠している。即ち、在圏ネットワークによって管理されローカルブレークアウトのために使用されるローカルホームアドレス(LHoA)、及び、ホームネットワークによって管理されグローバルモビリティのために使用されるグローバルホームアドレス(GHoA)である。これらのIPアドレスは、状況又はポリシーの要求に応じてMNによって使用可能であるが、2つのIPアドレスを使用することは、MNにとっての幾らかの運用コスト(例えば、どのIPアドレスが何の目的で使用可能であるかということは常に明確である訳ではない)をもたらし得るので、望ましくない場合もある。] [0005] MNにとって1つのIPアドレスのみを使用すべきである場合、このIPアドレスはGHoAでなければならない。 しかし、ローカルブレークアウト・セッションを実行するにはMNにLHoAが与えられている必要があるので、GHoAのみを使用すると、ローカルブレークアウト・セッションを実行することが不可能になるであろう。] 発明が解決しようとする課題 [0006] 本発明の目的はそれゆえ、移動体ノードにおいて1つのIPアドレスのみを使用する場合のローカルブレークアウトに関係する上述の課題を解決する方法及び装置を提供することである。] 課題を解決するための手段 [0007] 本発明によれば、ローカルブレークアウト(LBO)セッションの管理が開示される。LBOセッションは、第1のネットワークにおいて、ユーザ装置と通信相手ノード(CN)との間で発生する。ダウンリンクパケットは通信相手ノードからユーザ装置へ送信されており、アップリンクパケットはユーザ装置から通信相手ノードへ送信されている。第1のネットワークには、ローカルホームアドレス(LHoA)を割り当てる第1のノードが備えられている。MNが第1のネットワークから第2のネットワークへ移動又はローミングする場合、LBOセッションを管理又は維持することに関する問題が発生する。ダウンリンクパケットについては、これは、第1のネットワーク又は第2のネットワークの中のノードにおいて、ダウンリンクパケットのIPアドレスをLHoAからグローバルホームアドレス(GHoA)に変換するステップと、通信相手ノードから送信されているあらゆるダウンリンクパケットを、第1のノードから第2のネットワークの中の第2のノードへ直接的又は間接的にルーティングするステップと、によってダウンリンクパケットがGHoAを持ってユーザ装置に到達するようにすることにより、解決される。アップリンクパケットについては、この問題は、第1のネットワーク又は第2のネットワークの中のノードにおいて、アップリンクパケットのIPアドレスをGHoAからLHoAに変換し、ユーザ装置から送信されているあらゆるアップリンクパケットを、第2のノードから第1のノードへ直接的又は間接的にルーティングすることによって、アップリンクパケットがLHoAである送信元アドレスを伴って通信相手ノードに到達するようにすることにより、解決される。] [0008] この方法による利点は、1つのIPアドレスだけを使用することによりローカルブレークアウト・セッションを発生可能であり、同時に、移動体ノードが或るネットワークから別のネットワークへローミングした場合でもローカルブレークアウト・セッションが維持されることである。] [0009] 好適な実施形態によれば、アップリンクパケットのIPアドレスを変換するステップ及びダウンリンクパケットのIPアドレスを変換するステップは、第2のノードにおいて実行される。しかしながら、このことは、第2のノードにIPアドレスを変換する機能が備えられていることが条件である。この実施形態は、更なるノードを何ら関与させずに第1のノードと第2のノードとの間で直接的にルーティングを実行可能であるという結果をもたらす。好ましくは、ユーザ装置が直近に入ったネットワークの中のノードにおいて変換が実行される。] [0010] 或いは、アップリンクパケット又はダウンリンクパケットの変換のみが、第2のノード、又はユーザ装置が直近に入ったネットワークの中のノードにおいて実行される。] [0011] 変換ノードとして第2のノードを導入することは、好ましくは、ユーザ装置が第2のネットワークに入ったという表示情報をノードが受信した場合に実行される。その後、ノードにはユーザ装置のためにローカルホームアドレス(LHoA)の形式でIPアドレスを割り当てる機能が備えられていると述べる情報が、グローバルモビリティ管理(GMM)へルーティングされる。そしてGMMは、LBOセッションに関する情報をノードへ送信し、これに応えて、アップリンク及び/又はダウンリンクのパケットのためのIPアドレスを変換する手段がセットアップされる。] [0012] 代替実施形態によれば、第1のノードは、アップリンク及びダウンリンクのパケットのIPアドレスの変換を実行するものとして決定される。変換ノードとしての第1のノードのセットアップは、ユーザ装置が第1のネットワークを去ったという表示情報を第1のノードが受信した時に、実行される。その後、通信相手ノードから送信されているあらゆるダウンリンクパケットは、グローバルモビリティ管理(GMM)経由で、ユーザ装置が入ったネットワーク(第2のネットワーク)の中のノード(第2のノード)へ転送される。] [0013] 好適な実施形態によれば、全てのダウンリンクパケットは、ユーザ装置が第1のネットワークに位置する限り、第1のノードから、グローバルモビリティ管理(GMM)及びユーザ装置の両方へ転送されている。これにより、ユーザ装置が別のネットワークへローミングする時に、パケットの損失が最少化される。] [0014] ユーザ装置が第2のネットワークに位置する場合、全てのダウンリンクパケットは、第1のノードから、グローバルモビリティ管理(GMM)及び第2のネットワークの中の第2のノードの両方へ転送されている。これにより、第2のネットワークノードは、GMM及び第1のノードの両方から送信されているダウンリンクパケットを受信する。これにより、ユーザが別のネットワークへローミングする時/場合に、パケットの損失が最少化される。好ましくは、これらの複製されたパケットのうちの1つは、第2のノードによってドロップされる。] [0015] 好ましくは、LBOセッションの全てのダウンリンクパケットをGMMにも送信すべきか否かという情報は、GMMからノード(一般的には、第1のノード)へ送信されるメッセージの中か、又は、サービス品質仕様の中に含まれるこれにより、幾分の重要性を持つLBOセッションのパケットのみが複製される。] [0016] 代替実施形態によれば、LBOセッションが確立された後に、アップリンク及び/又はダウンリンクのパケットのIPアドレスを変換するものと決定されたノードは、ノードに関する情報、及びユーザ装置のローカルホームアドレス(LHoA)を、グローバルモビリティ管理(GMM)へ更に送信する。これにより、動的なLHoAの割り当てが達成され、アドレス範囲が限られていることに関する問題を克服することができる。] [0017] 本発明によれば、ノードは好ましくは、ローカルモビリティ管理(LMM)ノード又はモバイルアクセスゲートウェイ(MAG)ノードである。ノードがMAGである場合、LBOメッセージ(即ち、LBOセッションのセットアップの際に使用されるメッセージ)は、MAGとGMMとの間の全てのメッセージは好ましくはMAGに接続されたLMM経由でルーティングされる。] [0018] 本発明の実施形態によれば、IPv4アドレスは変更され、IPv6フォーマットで少なくともLHoA、ポート、及び伝送プロトコルに関する情報を含んだフィールドを伴って送信される。これは主としてLBOメッセージとルーティング更新リクエスト/レスポンスのために使用される。これにより、限られた範囲のIPv4アドレスに伴う問題は、標準に影響を与えずに回避することができる。] [0019] 本発明によれば、IPアドレスの変換は好ましくは、第1のノード又は第2のノードに位置するネットワークアドレス変換器(NAT)によって、又はモバイルインターネットプロトコルバージョン6を使用して、実行される。] [0020] 本発明は、既存のプロトコルに対して小さな影響しか与えず、PMIPv6プロトコル及びEPCアーキテクチャの両方に適用可能である。LBOセッション中のメッセージはそれゆえ、既存のモビリティプロトコルに対して拡張可能である。] [0021] 本発明によれば、ユーザ装置がネットワークから去ったという表示情報は、好ましくは、MAG、LMM、GMM、無線アクセスネットワーク、及び/又はリンクレイヤーから到来する。本発明はそれゆえ、ユーザ装置の不在を検知する多数の可能な方法において大きな柔軟性を提供する。] [0022] 本発明によれば、ローカルブレークアウト(LBO)セッションを管理するノードも開示される。LBOセッションは、第1のネットワークにおいてユーザ装置と通信相手ノード(CN)との間で発生する。ノードは表示器(即ち、ユーザ装置がノードからデタッチして第2のネットワークへ移動したということを示す何らかの形態の検出手段)、又はユーザ装置がノードからデタッチして第2のネットワークへ移動したという表示情報を受信する受信機を備える。ノードはまた、通信相手ノードから送信されているあらゆるダウンリンクパケットを第2のネットワークに位置する第2のノードへ直接的又は間接的にルーティング可能にするルータと、ユーザ装置から送信されているあらゆるアップリンクパケットを第2のノード経由でCNへルーティングするルータと、を備える。このルーティング手順は、1つのルータによって、又は2以上のルータによって実行可能である。ノードはまた、ダウンリンクパケットのIPアドレスをLHoAからグローバルホームアドレス(GHoA)に変換する変換器と、アップリンクパケットのIPアドレスをGHoAからLHoAに変換する変換器と、を備える。この変換器は、単数又は複数の変換器(例えば、ネットワークアドレス変換器(NAT))によって実行可能である。ノードは、ユーザ装置が第1のネットワークから第2のネットワークへ移動した場合に、少なくともノードと第2のノードとを経由してローカルブレークアウト・セッションを維持可能なように構成される。] [0023] 本発明に従うノードを使用することにより、1つのIPアドレスだけを使用することによりローカルブレークアウト・セッションを発生可能であり、同時に、移動体ノードがノードのネットワークから別のネットワークへ移動した場合であってもローカルブレークアウト・セッションは維持される。] [0024] ユーザ装置がノードのネットワークへローミングした場合に、ノードから離れた第1のネットワークにおいて通信相手ノードとユーザ装置との間で発生しているローカルブレークアウト(LBO)セッションを管理するノードも、開示される。ノードは表示器(即ち、ユーザ装置が第1のネットワークから移動してきてノードにアタッチしたということを示す何らかの形態の検出手段)、及び/又はユーザ装置が第1のネットワークから移動してきてノードにアタッチしたという表示情報を受信する受信機を備える。ノードは更に、IPアドレスを変換する単数又は複数の変換器がノードに備えられていると述べる情報をグローバルモビリティ管理(GMM)へ送信する送信機と、ユーザ装置が関与しているあらゆるLBOセッションに関する情報を受信する受信機と、を備える。ノードは更に、ユーザ装置が関与しているあらゆるLBOセッションのためのダウンリンク及びアップリンクのパケットのIPアドレスを変換する変換器をセットアップする手段と、LBOセッションを以前に管理していたノードとユーザ装置との間でパケットをルーティングする単数又は複数のルータと、を備える。単一のルータを、ダウンリンク及びアップリンクの両方のパケットのルーティングを管理するように構成可能であり、ルータは、例えばモビリティエージェントであってもよい。これにより、ユーザ装置がノードのネットワークへ移動した場合に、少なくともノード及びLBOセッションを以前に管理していた第1のノードを経由してローカルブレークアウト・セッションを維持可能である。GMM経由でパケットをルーティングする必要性は、こうして、除去される。] [0025] 本発明に従うノードを使用することにより、1つのIPアドレスだけを使用することによりローカルブレークアウト・セッションを発生可能であり、同時に、移動体ノードがLBOセッションが以前に発生していたネットワークからノードのネットワークへローミングした場合であってもローカルブレークアウト・セッションは維持される。] [0026] ノードは更に、ダウンリンクパケットを複製する手段と、パケットをキャッシュする手段(例えば、メモリ)とを備えてもよい。これにより、ユーザ装置が別のネットワークへローミングする時に、パケットの損失を最少化することができる。] [0027] ノードは、ローカルモビリティ管理(LMM)の形態であってもよいし、モバイルアクセスゲートウェイ(MAG)の形態であってもよい。] [0028] 実施形態の助けを借り、添付の図面を参照して、本発明を更に詳細に説明しよう。] 図面の簡単な説明 [0029] 一例として、添付の図面を参照しよう。 2つのIPアドレスを使用するローカルブレークアウトの方法の概略図を示す。 本発明の第1の実施形態に従うローカルブレークアウトを管理する方法の概略図を示す。 本発明の第1の実施形態に従うノード間のシグナリングの概略図を示す。 本発明の第2の実施形態に従うローカルブレークアウトを管理する方法の概略図を示す。 本発明の第2の実施形態に従うノード間のシグナリングの概略図を示す。 本発明の第3の実施形態に従うノード間のシグナリングの概略図を示す。 本発明の第4の実施形態に従うローカルブレークアウトを管理する方法の概略図を示す。 本発明の第4の実施形態に従うノード間のシグナリングの概略図を示す。 本発明の、LBOセッションをセットアップする代替実施形態に従う、ノード間のシグナリングの概略図を示す。 本発明の実装において使用されるNAPTアドレスフォーマットの2つの例を伴うブロック図を示す。 本発明の第5の実施形態に従うローカルブレークアウトを管理する方法の概略図を示す。 本発明の第5の実施形態に従うノード間のシグナリングの概略図を示す。 本発明の実施形態に従うローカルブレークアウトを管理するノードのコンポーネントを伴う概略ブロックを示す。 本発明に従うローカルブレークアウト・セッションを管理する方法を示すフローチャートである。] 実施例 [0030] 図1は、先行技術に従う、MN105と通信相手ノード(CN)110との間のローカルブレークアウト100に関する一般的な方法の概観を示す。図1において、移動体ノード(MN)105は、在圏PLMN(VPLMN115)からホームPLMN(HPLMN120)へとローミングする。グローバルモビリティ管理(GMM125)の機能はHPLMN内に配置され、ローカルモビリティ管理(LMM130)の機能はVPLMN115内に配置される。2つのIPアドレスがMNに割り当てられ、そのうちの1つは、GMMによって管理されグローバルモビリティのために使用されるグローバルホームアドレス(GHoA)であり、もう1つは、LMM130によって管理されローカルブレークアウトのために使用されるローカルホームアドレス(LHoA)である。モバイルアクセスゲートウェイ(MAG135)は、MNの代理でモビリティプロトコルを処理する。] 図1 [0031] 図1では、各ノードの機能モジュールが示されている。モビリティアンカー140の機能は、IPアドレスプール145によって管理されるIPアドレスのためのアンカーポイントを提供する。モビリティエージェント150は、MNの代理でモビリティアンカーとモビリティプロトコルを交換する。グローバルモビリティのためには、MAGはモビリティプロトコルを直接GMMと交換するのではなく、LMMのモビリティアンカープロキシ155の機能を介して交換する。モビリティアンカープロキシは、MNがVPLMNからローミングする限り、LHoAのためだけではなくGHoAのためにもモビリティアンカーを提供する。] 図1 [0032] 図1に示す例では、MNは状況又はポリシーの要求に応じてGHoA及びLHoAの両方を使用する。しかし、複数のIPアドレスを使用するという柔軟性は、様々な理由によりMNにとっての幾らかの運用コストをもたらす。例えば、どのIPアドレスが何の目的で使用可能であるかは常に明確である訳ではない。] 図1 [0033] ローカルブレークアウトをどのように実行可能であるかに関する多数の提案が3GPP標準に関連して行われてきてはいるが、ローカルブレークアウトの提供は、大部分の移動体ネットワークにおいて一般的には展開されていない。ローカルブレークアウトを実現する方法は、在圏ネットワークのゲートウェイ内のネットワークアドレス変換(NAT)機能を使用することであろう。このNATは、いかなるローカルブレークアウト・トラヒックに対しても適用され、ユーザのホームアドレスを在圏公衆陸上移動通信網(VPLMN)のローカルアドレスへ(及び/又はその逆方向へ)マッピングするであろう。NATは在圏ネットワークのアンカーポイントに配置され、ホームオペレータの制御下に置かれ、どのトラヒックフローがローカルに進むことを許可されるか又はそうでないかをホーム公衆陸上移動通信網(HPLMN)が制御し続けることができるであろう。このことの結果は、ホームゲートウェイ経由で進むべきトラヒックと進むべきでないトラヒックとを指定可能な、HPLMNとVPLMNとの間の制御インタフェースを持つという要件である。] [0034] 在圏ネットワークゲートウェイにおいてNAT機能を使用することにより、複数のIPアドレスの必要性が消滅するであろう。しかしながら、LBOIPセッションの最中にMNがローカルモビリティ管理を変更した場合、即ち、MNが或る在圏ネットワークから別のネットワークへとローミング(というより移動)し、在圏ネットワーク(LBOセッションが行われているネットワーク)からデタッチして新しい在圏ネットワーク(これはHPLMNであってもよい)にアタッチした場合、ローカルブレークアウト・セッションは継続しないであろう。新しいネットワークのモビリティ管理はMNとCNとの間のローカルブレークアウト・セッションに関する知識又は情報を持たないであろうから、セッションは継続しないであろう。MNのIPアドレスとしてGHoAを使用する他のIPセッションは、MN,LMM,GMM間のモビリティプロトコル(例えば、GTP,PMIPv6等)がGHoAについてのセッション継続をサポートするので、維持可能である。しかし、LBOセッションが開始した在圏ネットワークからMNがデタッチした後でさえもLBOセッションが継続する限りLHoAが使用されなければならないということが主な理由で、LBOセッションは維持されないであろう。現行のアーキテクチャ(Evolved Packet Core(EPC)及びプロキシモバイルIPv6(PMIPv6))は、LMMが変化した後のLHoAのためのセッション継続をサポートしていない。これにより、LBOセッションのためのLMMは、MNがそこからデタッチした後は、GHoAのためのルーティングパスを何ら持たない。CNから送信されるダウンリンクパケットの宛先アドレスは、LBOセッションのためのLMM内のNAT機能でLHoAからGHoAに変換されるであろうが、このLMMは、MNがそこからデタッチした後は、これらのパケットをGHoAへルーティングすることができない。] [0035] 同様の問題は新しいネットワークのLMMにも現れる。MNが新しいLMM(LMM2)にアタッチした後、アップリンクパケットの送信元アドレスはGHoAからLHoAへ変換されないであろう。そのため、CNは、送信元アドレスがGHoAであるアップリンクパケットを受信するであろう。しかし、この送信元アドレスは、アップリンクパケットの送信元アドレスがLHoAであるLBOセッションの送信元アドレスとは異なる。そこで、CNはこれらのパケットを黙ってドロップするか、或いは、インターネット制御メッセージプロトコル(ICMP)エラーパケットをMNへ送信する。] [0036] 図1において、LMM130は、2つの物理的なボックスとして示されているが、1つのボックスに実装されるかどうかや機能的な分離が図1に開示されるものと異なるかどうかは問題ではない。この想定は、MAGやGMMにも適用可能である。] 図1 [0037] "GPRS enhancements for E-UTRAN access", 3GPP TS 23.401 V1.0.0, 2007-05に記述されるevolved packet core(EPC)のアーキテクチャを考慮する場合、GMMはパケットデータネットワーク・ゲートウェイ(PDN GW)に対応し、MAGはeNodeB又はサービングGPRSサポートノード(SGSN)に対応し、LMMはPDN GWとサービングGWとの組み合わせに対応する。] [0038] 例えばS. Gundavelli, K. Leung, V. Devarapalli, B. Patil, "Proxy Mobile IPv6," draft-ietf-netlmm-proxymip6-00, internet-draft, work-in-progressに記述されるPMIPv6のアーキテクチャを考慮した場合、GMMはローカルモビリティアンカー(LMA)に対応し、MAGはMAGに対応する。現在、PMIPv6の仕様は図1のLMMのようなネットワークノードに関する規定を持たないが、LMMがLMA、MAG、及びLMAのプロキシ機能(図1のモビリティアンカープロキシの機能)から構成されるであろうということは自然な考えである。] 図1 [0039] 本願で使用される移動体ノードという用語は、通信相手ノードとの通信セッションを実行可能であり少なくとも1つのIPアドレスを備えるあらゆる種類のユーザ装置に関係するということが、理解されよう。ユーザ装置は例えば、移動体電話、ラップトップ、PDA等であってよい。] [0040] 図2は、本発明の実施形態に従うローカルブレークアウトの方法の概略図を示す。都合上、図1及び図2において同一であるデバイス及び機能は、図1と同一の参照番号を使用する。] 図1 図2 [0041] 図2及び図3を参照して、本発明の第1の実施形態を説明しよう。本実施形態では、LMM1 230にネットワークアドレス変換器(NAT)260が提供され、MNに1つしかIPアドレスが提供されていない場合であってもローカルブレークアウトを促進する。] 図2 図3 [0042] 最初に、ローカルモビリティ管理であるか又はMNが位置する在圏ネットワークのノードであるLMM1 230が、MNのLBOセッションのためにローカルIPホームアドレス(LHoA)を割り当てる。これは図3のステップ300に示される。その後、ステップ305で、LMM1は「LBO能力表示情報」をGMMへ送信する。この表示情報は、ステップ300で割り当てられたLHoAと、LMM1の位置(IPアドレス、APN等)とを含む。LMM1はこのLBO能力表示情報により、LMM1がローカルブレークアウトを実行する能力を有するということをGMMに対して示す。「LBO能力表示情報」をLMM1から受信すると、GMMはステップ310で自分のルーティングテーブルを更新する。これは、LBOセッションのLMM1へのアップリンクパケットをルーティングするために行われる。この時点ではしかし、LBOはまだ確立されておらず、在圏ネットワークVPLMN1内でのみ発生しているLBOセッションはGMM経由では進まない。GMM経由でルーティングすることは、MNが別のネットワークへ移動した後に使用されるであろう。現時点では、MNはVPLMN1の中に留まっている。ステップ315で、GMMは「LBOリクエスト」をLMM1へ送信する。「LBOリクエスト」をGMMから受信すると、LMM1はステップ320で、NAT機能をセットアップする。LBOリクエストのメッセージは、LBOセッションを指定する情報(例えば、トラヒックフィルタリングテンプレート(TFT))を含む。LBOセッションのセットアップで使用されるLBO能力表示情報及びLBOリクエストは、LBOメッセージと呼ぶことができる。これらのLBOメッセージのために使用されるプロトコルは、本発明とは無関係であり、多数の種々のプロトコルから選択可能である。ステップ320でNAT機能がセットアップされると、MNとCNとの間でLMM1のNAT機能を介してLBOセッションを確立可能であり、NAT機能において、ダウンリンクパケットの宛先アドレスはLHoAからGHoAに変換され、アップリンクパケットの送信元アドレスはGHoAからLHoAに変換される。ステップ330で、MNは、VPLMN1からVPLMN2 210へのハンドオーバー手順を実行し、新しいネットワークVPLMN2からのローミングを開始する。ステップ335で、LMM1は、MNがLMM1からデタッチしたという表示情報(indication)を受信する。この表示情報は、恐らくMNがMAG1からデタッチした際に、MAG1(即ち、LMM1のモバイルアクセスゲートウェイ)から到来し得る。或いは、この表示情報はGMMから到来するかもしれないし、LMM1自身によっても検知可能である。図2及び図3ではこの表示情報はGMMから到来しているが、どこから表示情報が到来するかは問題ではない。MNがデタッチしたという表示情報をステップ335で受信すると、ステップ340で、LMM1はLBOセッションのダウンリンクパケットをGMMへルーティングする。MNからのアップリンクパケットも、ステップ310でセットアップされたルーティングに起因して、LMM2 265からLMM1へとGMM経由でルーティングされる。これにより、LBOセッションのための新しいパスが確立され、セッションが継続する。本実施形態に従う新しいパスは、MN−MAG2 235−LMM2−GMM−LMM1−CNとなろう。] 図2 図3 [0043] MN105が別のローカルモビリティ管理(LMM2)265(LMM2は同じVPLMN115に位置してもよいし新しいVPLMN(VPLMN2)210に位置してもよい)へ移動したり自分のホームPLMN120へ戻ったりした後は、ローカルブレークアウト(LBO)セッションのダウンリンクパケットは、本実施形態では、グローバルアンカーポイント又はグローバルモビリティ管理(GMM125)へ転送され、そして、移動体ノード(MN)へと転送される。LMM2 265及びMAG2 235のモビリティエージェント150及びモビリティアンカープリキシ155は、LMM1 230において対応するデバイスが機能するのと同様に機能する。しかしながら、本発明のモビリティ管理ノード等に含まれる全てのデバイスは、それらの組み合わせの機能が本質的に同じである限り、類似したデバイスに交換可能であるということが理解できよう。] [0044] 図4及び図5を参照して本発明の第2の実施形態を説明しよう。この形態は、図2及び図3に示される基本形態に対するオプションの拡張として使用可能である。この実施形態は、新しいLMM(本例ではLMM2)、即ち移動体ノード/ユーザ装置のローミングしている/移動先のネットワークのローカルモビリティ管理がLHoAとGHoAとを相互に変換する機能をサポートする場合にのみ実行可能である。そうでない場合、図2及び図3に従う第1の実施形態が使用されよう。LBO能力表示情報の存在により、GMMはLMM2がLBO機能をサポートするか否かを判断可能である。LBO能力表示情報は、好ましくは、ハンドオーバーに関連してのみ送信される。ハンドオーバーの後、第1の実施形態と並行して本形態の手順が実行可能である。] 図2 図3 図4 図5 [0045] 本実施形態は、好ましくは上述したステップ300−320に従ってMNとCNとの間のLBOセッションが既に確立されている場合に、開始する。] [0046] 最初に、LMM1 230からLMM2 465へのハンドオーバーがステップ500で発生した後、LMM2はステップ505で「LBO能力表示情報」をGMM125へ送信する。これにより、LMM2はローカルブレークアウトを実行可能であるということがGMMに知らされ、その後、GMMはLHoA及びLMM1に関する情報を伴う「LBOリクエスト」(ステップ510)をLMM2へ送信する。LMM1に関する情報は、例えばIPアドレス、アクセスポイント名(APN)等を含む。ステップ515で、LMM2は、LMM1に対してIPアドレスLHoA向けのダウンリンクパケットをLMM2へ転送するように要求するために、「ルーティング更新リクエスト」をLMM1へ送信する。LMM1とLMM2との間でルーティング更新リクエスト/レスポンスを搬送するプロトコルは、例えば、PMIP、GTP等が可能である。LMM2からルーティング更新リクエストを受信すると、ステップ520でLMM1はLHoAのためのルーティングテーブルを更新する。するとルーティングテーブルは、LHoA行きのダウンリンクパケットを直接LMM2へ転送するように構成されることになる。このことは、これらのダウンリンクパケットはもはやLMM1のNAT機能へは転送されないが、LMM1は依然としてIPアドレスプール145によって管理されるIPアドレスのためのアンカーポイントを提供するということを意味する。そしてLMM1は、ステップ525で「ルーティング更新レスポンス」をLMM2へ送信し、LMM2に対してLHoAに対する全てのダウンリンクパケットがLMM2へ転送されるであろうことを知らせる。LMM1からルーティング更新レスポンスを受信すると、LMM2はNAT機能をセットアップする(ステップ530)。その後、LMM2のNAT機能が、LBOセッションのアップリンク/ダウンリンクパケットを処理するために使用されることになる。例えばTFT、LHoA等の設定パラメータは、LMM1のそれと同じであろう。本実施形態に従うLBOセッションの新しいパスは、MN−MAG2−LMM2−LMM1−CNとなり、セッションはGMMを経由する必要無しに継続するであろう。] [0047] 図2及び図6を参照して、本発明の第3の実施形態を説明しよう。本実施形態は第1の実施形態の拡張であるが、図2の概略のノード、デバイス等は、ノード間のシグナリングを概略的に図示する図6との関連では、本実施形態を説明するのに十分である。説明される第3の実施形態は、好ましくは上述のステップ300−320に従ってMNとCNとの間でLBOセッションが既に確立されている時に、開始する。] 図2 図6 [0048] 最初に、ステップ600でLMM1 230は、CN110から送信されるLBOセッションのダウンリンクパケットを複製し、複製したものをMAG1 135及びGMM125の両方へ送信する(ステップ605)。MAG1へ送信されたパケットはMNによって受信されるであろう(この送信は図6には示されていない)。ステップ600で複製された全てのパケットは、LMM1にキャッシュされる。GMMはLBOセッションのダウンリンクパケットをLMM1から受信し、通常のIPルーティングメカニズムに基づいてこれらをLMM1へ返送する。これはステップ615及び620に示される。LMM1はLBOセッションのダウンリンクパケットをGMMから受信するであろう。しかしながら、これらのパケットはステップ610で既にキャッシュされているので、LMM1はステップ625でこれらのパケットを単純にドロップするであろう。ステップ630で、MN105はVPLMN1 115からVPLMN2 210へのハンドオーバー手順を実行し、新しいネットワークVPLMN2からのローミングを開始する。ステップ635で、GMMは通常のIPルーティングメカニズムに基づいて、あらゆるダウンリンクパケットをLMM2 265へ転送するであろう。GMMはLBOセッションのダウンリンクパケットをLMM1から継続的に受信しているので、LBOセッションに中断は存在しないであろう。本実施形態に従う新しいパスは、MN−MAG2 235−LMM2−GMM−LMM1−CNとなるであろう。] 図6 [0049] 第1の実施形態と比較すると、ステップ335(MNがLMM1からデタッチしたということを示すこと)及びステップ340(ダウンリンクパケットをLMM1からGMMへルーティングすること)が、この第3の実施形態に従うこの拡張の手順からスキップされる。第1の実施形態ではこれらのステップ335及び340の実行の最中はMNはLBOセッションのダウンリンクパケットを受信することができないので、この拡張を組み込むことにより、パケット損失数が減少するであろう。特に、第1の実施形態においてMNがダウンリンクパケットを受信できない期間は、MNがLMM1からデタッチしたということを示す信号をGMMが送信した時からGMMがLBOセッションのダウンリンクパケットをLMM1から受信することを開始する時までの期間である。そのため、その期間は、GMMとLMM1との間のラウンドトリップタイムと概ね同じである。本実施形態では、GMMにはLMM1からのダウンリンクパケットが継続的に提供されるので、CNとMNとの間で情報が失われないであろう。MNがLMM1からデタッチすると、全てのダウンリンクパケットがGMM経由で進み、LMM1はMNと関係しなくなるので、それ以降はLMM1がパケットを複製する理由が無くなる。LMM2がパケットを複製する理由も存在しないであろう。] [0050] その結果、図6は、本発明の第3の実施形態に従うノード間のシグナリングを概略的に示す。この実施形態は、図6のMAG1/LMM1からMAG2/LMM2へのハンドオーバーの最中のパケット損失を減少させるために、第1の実施形態に対して2方向配信(bi-cast)のコンセプトを追加する。この拡張は、LMM1によって単独で実行される。GMM、MAG、及びMNからのサポートは何ら必要ではない。GMMは複製されたパケットをLMM1へ実際に返送するが、これは基本的なIPルーティング機能(或いは、基本的な形態のGMMの機能)であってこの拡張に特有のものではない。第1の実施形態のステップ320の後で、この拡張の手順を、第1の実施形態と並行して実行可能である。] 図6 [0051] 図7及び図8を参照して、本発明の第4の実施形態を説明しよう。この実施形態は、図4及び図5を参照して説明した第2の実施形態の拡張であり、ハンドオーバーの最中のパケット損失を減少させるために第2の実施形態に2方向配信のコンセプトを関与させる。] 図4 図5 図7 図8 [0052] 説明される第4の実施形態は、MNとCNとの間のLBOセッションが既に確立していてLBOセッションがLMM2及びLMM1を介して実行されている時に開始する。なお、LBOセッションは1つのLMMだけを介して実行可能であるだけではなく、2つ又はそれよりも多くのLMMを介して実行可能であるということが理解できよう。以前の実施形態において1つのLMMであったのとは対照的に最初のLBOセッションのために2つのLMMを使用することは、説明上の理由で選択したことに過ぎない。] [0053] ステップ805(第2の実施形態のステップ515を参照)でLHoAに関するルーティング更新リクエストをLMM2から受信すると、ステップ810で、LMM1はLBOセッションのダウンリンクパケットを複製する。ステップ815で、パケットのうちの一方は、LMM1のNAT機能によって処理されること無くLMM2へ転送される。パケットのうちの他方は、ステップ820でNAT機能により処理された後に、ステップ825でGMMへ転送される。それゆえ、GHoAが、GMMへ転送されるダウンリンクパケットの宛先アドレスである。ステップ815でLBOセッションのダウンリンクパケットをLMM1から受信すると、ステップ830で、LMM2のNAT機能がそれらを処理し、そして、それらをMAG2へ転送する(図8では図示しない)。これらのパケットもLMM2でキャッシュされる。ステップ835で、LMM2は、GMMから転送されたLBOセッションのダウンリンクパケットを受信することになる。これは、ステップ810で複製されてステップ820でLMM1のNAT機能によって処理されたパケットである。同じパケットがステップ830でLMM2によって既にキャッシュされているので、GMMから到来するこれらのパケットは、LMM2によってドロップされることになる。ステップ845で、MNはVPLMN2 210からVPLMN3 710へのハンドオーバー手順を実行し、VPLMN3からのローミングを開始する。LMM3 765にはアドレスを変換する(GHoAからLHoAに、そしてその逆に)機能が与えられていないので、LBOセッションはGMM経由で実行されることになる。こうしてステップ850で、GMMは通常のIPルーティングメカニズムに基づいて、LBOセッションのダウンリンクパケットをLMM1からLMM3 765へ転送する。] 図8 [0054] LBOセッションのための新しいパスが確立され、本実施形態によればMN−MAG3−LMM3−GMM−LMM1−CNとなって、セッションは継続する。LMM3にアドレスを変換する機能が与えられている場合は、LBOセッションは更に好ましくは、MN−MAG3−LMM3−LMM1−CNというパスに従うであろう。] [0055] 図7及び図8は、ハンドオーバーの最中のパケット損失を減少させるために第2の実施形態に2方向送信のコンセプトを追加するという、2方向送信の拡張を伴う第2の実施形態を示す。ハンドオーバーは、任意のローカルモビリティノード又はモバイルアクセスゲートウェイノード等の間で実行可能である。例えば、図7及び図8に示すようにMAG2/LMM2からMAG3/LMM3へであったり、MAG1/LMM1へであったりする。この拡張は、LMM1及びLMM2によって実行可能である。GMM、MAG、又はMNからのサポートは何ら必要とされない。第2の実施形態のステップ515の後で、第2の実施形態と並行してこの拡張の手順を実行可能である。MAG2/LMM2からMAG3/LMM3へのハンドオーバーの最中のパケット損失が減少することになる。この拡張が無い第2の実施形態と比較すると、第3の実施形態を参照して説明したのと同じ理由に起因して、GMMとLMM2との間のラウンドトリップタイムの期間のダウンリンクパケットが保護されることになる。] 図7 図8 [0056] これまでの実施形態で説明した本発明は、プロキシモバイルIPv6(PMIPv6)メッセージ及びEPCアーキテクチャへとマッピング可能である。以下では、本発明の実施形態の信号を既存のモビリティプロトコル(PMIPv6及びEPC)に対してどのようにマッピング可能かに関する例を示す。しかしながら、これは他のプロトコル又はメッセージに対してマッピングする可能性を制限するものではない。] [0057] LBO能力表示情報及び/又はLBOリクエストは、Proxy Binding Update/Acknowledgementに対する拡張としてPMIPv6へマッピング可能である。詳細については、S. Gundavelli, K. Leung, V. Devarapalli, B. Patil, "Proxy Mobile IPv6," draft-ietf-netlmm-proxymip6-00, internet-draft, work-in-progressを参照のこと。また、Create PDPContext Request/Responseに対する拡張として、EPCアーキテクチャで使用されるプロトコルであるGPRSトンネリングプロトコル(GTP)へマッピング可能である。LBOメッセージ(能力表示情報及びリクエスト、即ち、LBOセッションのための新しい経路のセットアップを開始させるメッセージ)は、既存のプロトコルに対する拡張を必要とする。本発明では、LHoA及びLMMに関する情報が、LBO能力表示情報及びリクエストのメッセージを介して伝送されることが追加的に要求されなければならない。] [0058] ルーティング更新リクエスト/レスポンス、即ち、LBOセッションのための経路を更新するためのノードへ送信される要求とそれに続くノードによる応答とは、Proxy Binding Update/AcknowledgementとしてPMIPv6へマッピング可能である。上述のS. Gundavelli et al.を参照のこと。また、S5又はS8インタフェースのメッセージとしてGTPへマッピング可能である。"GPRS enhancements for E-UTRAN access", 3GPP TS 23.401 V1.0.0, 2007-05を参照のこと(例えば、Bearer Update Request/Response)。] [0059] LMMからデタッチしたMNに関する表示は、多数の種々の方法で実行可能である。この表示は、GMM、無線アクセスネットワーク(RAN)、又はリンクレイヤーから到来してもよいし、自己検知であってもよい。以下に説明する方法のうちの1つを実装すれば十分である。] [0060] PMIPv6については、この表示は例えばMIPv6 Binding Revocationによって実行可能である。A. Muhanna, M. Khalil, S. Gundavelli, K. Chowdhury, P. Yegani, "Binding Revocation for IPv6 Mobility",IETF draft-muhanna-mip6-binding-revocation-01.txt, 2007-05を参照のこと。又は、気付アドレスについて不明アドレスを伴うProxy Binding Updateによって実行可能である。上述のS. Gundavelli et al.を参照のこと。又は、2方向送信のパケットを観察することによって実行可能である(2方向送信の拡張が実行されている場合のみ)。又は、LMM及びMNがリンクレイヤーを共有している場合、リンクレイヤーから実行可能である。] [0061] GTPについては、この表示は例えば、S5又はS8インタフェースのメッセージ、又はRAB Releaseメッセージによって、実行可能である。両者とも、"GPRS enhancements for E-UTRAN access", 3GPP TS 23.401 V1.0.0, 2007-05に説明されている。又は、2方向送信のパケットを観察することによって実行可能である(2方向送信の拡張が実行されている場合のみ)。又は、LMM及びMNがリンクレイヤーを共有している場合、リンクレイヤーから実行可能である。] [0062] 既存のモビリティプロトコルは、何らの変更も無しに、Binding Update Request/Responseに対して適用可能である。] [0063] 本発明の実施形態によれば、LBOリクエストメッセージに2方向送信フラグを含めることができる。このフラグを含めることにより、GMMは、どのLBOセッションが2方向送信されるべきでありどのLBOセッションが2方向送信されるべきでないかを、示すことができる。このフラグを含めることの代替として、サービス品質(QoS)仕様からこれを推定することができる。例えば、QoSパラメータがLBOセッションに対して低いパケット損失率を要求する場合、LMMはこのLBOセッションに対して2方向送信の拡張を適用することができる。これにより、第3及び第4の実施形態で説明したような2方向送信の拡張は、例えばLBOセッションが高い重要性を持つ場合に、第1及び第2の実施形態で説明したような実施形態に適用することもできる。] [0064] これまでに説明した実施形態では、実際のLBOセッションが確立される前にLHoAがMNに割り当てられる。このことは、LHoAのためのアドレス範囲が限られている場合(典型的には、LHoAがIPv4アドレスである場合)に、問題となる。この問題に対するソリューションは、図9を参照して以下で説明される。図9は、本発明の、LBOセッションをセットアップする実施形態に従う、ノード間のシグナリングを概略的に示す。] 図9 [0065] LBOセッションをセットアップする方法は、第1の実施形態で既に説明した。本実施形態は、LBOセッションをセットアップする別の方法を提案する。第1の実施形態のように実際のLBOセッションが確立される前に第1段階としてMNのLBOセッションにローカルIPホームアドレス(LHoA)を割り当てる代わりとなるものである。本実施形態はステップ905で開始し、LMM1からGMMへLBO能力表示情報を送信する。本実施形態では、この表示情報は、LMM1がローカルブレークアウトを実行する能力を持つという情報さえ伴えばよい。LMM1からLBO能力表示情報を受信すると、GMMはステップ910で、LBOセッションのアップリンクパケットをルーティングするように自分のルーティングテーブルを更新する。ステップ915で、GMMは、LMM1にLBOリクエストを送信する。GMMからLBOリクエストを受信すると、ステップ920で、LMM1はNAT機能をセットアップし、MNとCNとの間のLBOセッションが確立可能である。LBOセッションが確立された後に、ステップ925で、LBOセッションにLHoAが割り当てられ、その後ステップ930で、別のLBO能力表示情報(今回はLHoA及びLMM1に関する情報(例えばIPアドレス等)も含む)がGMMへ送信される。本実施形態によれば、2つのLBO能力表示情報を送信する(1つはセッションが確立される前に、もう1つは確立の後で)ことにより、LHoAの動的な割り当てが提案され実現される。] [0066] ネットワークアドレス・ポート変換(NAPT)又はネットワークアドレス・ポート変換−プロトコル変換(NAPT−PT)がLBOセッションのために使用される場合、単一のIPv4アドレスを複数のMNによって共有することもあるかもしれない。GMMがLBOパスに含まれないようなLBOセッション(第2及び第4の実施形態参照)においては、NAPTは問題となるかもしれない。これらの実施形態では、ルーティング更新リクエスト/レスポンスのためにIPモビリティプロトコルが使用され、これにより、特定のLHoAのためのルーティング更新リクエスト/レスポンスが、セッションがそのLHoAのためのルーティング更新リクエスト/レスポンスをトリガーしたMNに関係しているか否かに関わりなくそのLHoAを使用するLBO(及び非LBO)セッションの全ての経路を更新する。] [0067] IPv4アドレスと共に発生するこの問題となる状況を回避するために、LBOセッションのポート番号及び伝送プロトコル(例えば、TCP又はUDP)に関する情報が、ルーティング更新リクエスト/レスポンス及びLBOメッセージを介してLHoAと共に伝送されなければならない。] [0068] NAPTをサポートするために、ポート番号及び伝送プロトコルの既存のフォーマット(例えば、PMIPv6におけるProxy Binding Update/Acknowledgement)に新しいオプション又は新しい拡張を追加する場合、ルーティング更新リクエスト/レスポンスのメッセージフォーマットが変更されなければならない。] [0069] 標準に対する影響を回避するために、本発明は、共有IPv4アドレスを扱うNAPTアドレスを提案する。IPv4は32ビットのアドレスを使用し、IPv6は128ビットのアドレスを使用する。NAPTアドレスフォーマットは、32ビットの共有IPv4アドレスのために使用されるが、128ビットのLHoA IPv6アドレスとして伝送される。そのようなNAPTアドレスフォーマットの例を、図10のフォーマット1に示す。そこでは、LHoAが32ビットを占め、ローカルポートが16ビットを占め、伝送プロトコルが8ビットを占める。] 図10 [0070] 図10に示すようなアドレスフォーマットは、好ましくは、LBOメッセージ及びルーティング更新リクエスト/レスポンスにおけるLHoAとしてのみ使用される。LBOセッションについては、図10においてローカルアドレスフィールドによって指定されるIPv4アドレスが好適に使用される。このフォーマットのLHoAを伴うルーティング更新リクエストをLMMが受信した場合(例えば第2の実施形態のステップ520参照)、LMMは、このフォーマットの対応するフィールドによって特定されるアドレス、ポート、及び伝送プロトコルであるダウンリンクパケットの経路を変更することになる。そのため、例えば同一のIPv4ローカルアドレスを持つが異なるポートを持つかもしれない別のLBOセッションの経路は、変更されない。] 図10 [0071] ローカルポートも複数のMN間で共有される場合、リモートアドレス及びリモートポート(即ち、通信相手ノード(CN)に属するアドレス及びポート)も、LHoAIPアドレスフォーマットに含まれる。この例は、図10のフォーマット2に示される。] 図10 [0072] 本願で説明される全ての実施形態は、階層的アーキテクチャで使用可能である。図11は、本発明の第5の実施形態に従うローカルブレークアウトの方法の概略図を示し、第2の実施形態を階層的アーキテクチャで示すものである。第2の実施形態からの相違は、MAG1 1135がMNのためにLHoAを割り当て、LMM1 1130ではなくMAG1を介してLBOセッションが発生することである。LMM1 1130及びLMM2 1165は、MAG1とGMMとの間、及びMAG2 1170とGMMとの間でLBOメッセージを中継するだけである。そのため、本発明で説明するLBO機能をMAG1及びMAG2が実装する場合、更に最適化されたパス(MN−MAG2−MAG1−CN)を確立可能である。] 図11 [0073] 図12は、本発明の第5の実施形態に従うノード間のシグナリングを概略的に示し、MNとCNとの間のLBOセッションがLMM1経由で既に確立されている時に開始する。最初に、ステップ1205で、MAG1 1135は「LBO能力表示情報」をLMM1 1130へ送信する。モバイルアクセスゲートウェイは、グローバルモビリティ管理と直接は通信しないが、通信はMAGのローカルモビリティ管理へと向けられ、そして、GMMへと転送される。この転送はステップ1210で実行される。その後、GMMは「LBOリクエスト」をLMM1へ送信し(ステップ1215)、これは結果としてステップ1220でMAG1へ転送される。そして、MNとCNとの間のLBOセッションがMAG1経由で確立される。ステップ1225で、MNは異なるネットワークVPLMN2 1110へローミングし、これによりハンドオーバーが発生する。そして、ステップ1230−1245においてステップ1205−1220が繰り返されるが、今回は、MAG2 1170、LMM2 1165、及びGMMの間で行われる。ステップ1250で、MAG2は、IPアドレスLHoA向けのダウンリンクパケットをMAG2へ転送するようにMAG1に対して要求するために、ルーティング更新リクエストをMAG1へ送信する。MAG2からルーティング更新リクエストを受信すると、MAG1はステップ1255で、LHoAのためのルーティングテーブルを更新する。そして、ルーティングテーブルは、LHoA行きのダウンリンクパケットをMAG2へ直接転送するように設定される。その意味するところは、これらのダウンリンクパケットはMAG1のNAT機能へはもはや転送されないであろうということである。そしてMAG1は、ステップ1260で、ルーティング更新レスポンスをMAG2へ送信し、LHoAに対する全てのダウンリンクパケットがMAG2へ転送されるということをMAG2に知らせる。MAG1からルーティング更新レスポンスを受信すると、MAG2はNAT機能をセットアップし、NAT機能はLBOセッションのアップリンク/ダウンリンクパケットを処理するために使用される。本実施形態に従うLBOセッションの新しいパスは、MN−MAG2−MAG1−CNとなり、セッションは継続する。ステップ1265で、MNは同一ネットワークVPLMN2及び同一ローカルモビリティ管理LMM2 1165の中の別のゲートウェイMAG3 1175へとローミングする。するとステップ1270−1280において、ステップ1250−1260が繰り返されるが、今回は、(MAG2ではなく)LMM2とMAG1との間で行われる。MAG3にはIPアドレスを変換する機能が与えられていないので、MAG3はLBOセッションをセットアップする際には使用できない。] 図12 [0074] 本実施形態のステップ1270、1275、及び1280から分かるように、MAGがLBO機能を実装していない場合、LMMはMAGの代わりに、ダウンリンク/アップリンクパケットのIPアドレスを変換する必要な手順を実行する。LMM2はLBOリクエストを中継する際(ステップ1235及びステップ1240)にLHoA及びMAG1に関する情報を知るようになり、MAG3からのLBO能力表示情報が欠けているということによりMAG3がLBO機能を実装していないという事実を知るようになる。LMM2はそれゆえ、MNがMAG3にアタッチする場合に、変換手順を実行することになる。好ましくは、移動体ノードがMAGにアタッチする際に、MAGは自分のLMMへLBO能力表示情報を送信するのみである。本実施形態によれば、MAG3へのハンドオーバーが発生した後に、LBOセッションのための新しいパスは、MN−MAG3−LMM2−MAG1−CNとなる。] [0075] 本願で説明したように、ローカルブレークアウト・セッションのアップリンク及びダウンリンクのパケットのIPアドレスを変換するためにNAT(又はNAPT)が使用されるが、本発明は、他のLBO方法又はプロトコルに対しても適用可能である。例えば、モバイルインターネットプロトコルv6(Mobile IPv6)(D. Johnson, C. Perkins, J. Arkko, "Mobility Support in IPv6",IETF RFC 3775, 2004-06を参照のこと)をローカルブレークアウトのために使用可能である。各移動体ノードは、インターネットに対する現時点での接点(アタッチメントのポイント)に関わらず、ホームアドレスによって常に特定可能である。ホームから離れて位置する間は、移動体ノードは、移動体ノードの現在位置に関する情報を提供する気付アドレスにも関連付けられる。移動体ノードのホームアドレスへ宛てられたIPv6パケットは、気付アドレスへと透過的にルーティングされる。プロトコルにより、IPv6ノードは、移動体ノードのホームアドレスとその気付アドレスとのバインドをキャッシュし、その移動体ノード宛のあらゆるパケットを気付アドレスでその移動体ノードへ直接送信することが可能となる。それゆえ、気付アドレスとしてLHoAを使用することにより、LBOのためにモバイルIPv6が使用される場合であっても、LBOメッセージは変更されないままである。] [0076] 例えば、第3の実施形態(図2及び図6)においてNATの代わりにモバイルIPv6が使用される場合を考える。モバイルIPv6のコンテキストはNATよりも複雑であるが(例えば、GMM(又はLMM1)とCNとの間のセキュリティ関係付けに関して言えば)、LHoAをLMM2へ伝送するのには十分である。例えば、MIPv6では、(Binding Update/Acknowledgementによる)信号の完全性及び信頼性を保護するためにセキュリティ関係付け(security association)が使用されるが、LBOセッションのユーザトラヒックのためには使用されない。そのため、LBOセッションにおいてセキュリティ関係付けのコンテキストを伝送する必要は無い。第3の実施形態においてMIPv6を使用するLBOセッションのアップリンクパケットについては、LMM2 265は、送信元アドレスをGHoAからLHoAに変更し、ホームアドレスオプション(GHoA)を追加する。LBOセッションのダウンリンクパケットについては、LMM2は宛先アドレスをLHoAからGHoAに変更し、Type 2 Routing Headerを除去する。トラヒックフィルタリングテンプレート(TFT)及びLHoAは、LMM2においてこれらのパケットの変更を実行するために十分な情報である。LMMは、ローカルブレークアウト・セッションのアップリンクパケットを通常のIPv6パケットからモバイルIPv6パケットへと変換し、ダウンリンクパケットについてはその逆を行う。Type 2 Routing Headerが除去される理由は、これはMIPv6ホストにとって必須のものであるが、全てのIPv6ホストにとっては必須ではない機能であるため、IPv6ホストによってはこれは未知のホストであるかもしれないからである。] 図2 図6 [0077] 図13は、本発明の実施形態に従うローカルブレークアウトを管理するノード1300のコンポーネントを概略的に示す。この事例では、コンポーネントは単一のボックスの中に実装されているが、もちろん、多数の分離したボックスの中に実装することもできる。ノードは、IPパケットを受信して送信するための受信機1305及び送信機1310を備える。ノードは更に、ノードが存在するネットワークから移動体ノードがデタッチしたり、ネットワークに移動体ノードがアタッチしたりしたということを示すための、表示器1315を備える。この示すこと(表示情報)は、ネットワーク内の他のデバイス又は別のネットワークから送信可能なので、表示器はノードの不可欠な部分ではない。ノードは、他のネットワークに位置するノードへIPパケットをルーティングするためのルータ1320を備える。ダウンリンクパケット及びアップリンクパケットのために別々のルータを使用することができる。モバイルインターネットプロトコルでは、ルータはモビリティエージェントと呼ばれる。更に、ノードは、IPパケットのアドレスをGHoAからLHoAへ、そしてその逆に変換するための変換器1325を備える。2方向送信の拡張が実行される場合(第3及び第4の実施形態)、ノードは好ましくは、ダウンリンクパケットを複製するための複製手段1330を備え、既に複製されたGMMから送信されるパケットをドロップできるようにダウンリンクパケットをキャッシュするためにキャッシュ手段1335を備える。ノードは好ましくは、変換器をセットアップするためのセットアップエンティティ1340を備える。ノードはまた、例えばLBOセッションに関する情報を格納するためのデータベース、及び着信パケット等を分析するためのプロセッサも含むことができる。ノードは、例えばローカルモビリティ管理(LMM)であってもよいし、モバイルアクセスゲートウェイ(MAG)であってもよい。好ましくは、ノードは更に、IPアドレスプール及びモビリティアンカーを含む。ノードがLMMである場合は、好ましくはモビリティアンカープロキシがノードに含まれる。] 図13 [0078] 図14は、ユーザ装置が或るネットワークから別のネットワークへローミングする場合にローカルブレークアウト・セッションを管理する方法を示すフローチャートである。なお、このフローチャートは、第1及び第2の実施形態に従う方法を記述するのみである。第3及び第4の実施形態に従う2方向送信の拡張は記述されていない。更に、ネットワーク内のノード間の通信は記述されていない。] 図14 [0079] ローカルブレークアウト・セッションを管理しているノードからのユーザ装置のデタッチが示されると(1405)、この方法が開始される。このデタッチの前に、第1のネットワークにおいてユーザ装置と通信相手ノードとの間でLBOセッションが発生している。従って、このノード(第1のノード、つまり古いノード)には、ユーザ装置に対してローカルホームアドレス(LHoA)の形式でIPアドレスを割り当てる手段が備えられている。デタッチの後、古いノードは、ユーザ装置ではなくGMMへと全てのダウンリンクパケットをルーティングすることになる。新しいノード、即ちユーザ装置がアタッチするようになる新しいネットワーク内のノードに変換手段が備えられている場合(1410参照)、この新しいノード、つまり第2のノードは、LBO能力表示情報を送信することにより自分がIPアドレスを変換する機能を備えるということをGMMに対して知らせる(1420)。しかしながら、新しいネットワーク内の新しいノード(即ち、第2のネットワーク内の第2のノード)にこの機能が備えられていない場合、古いノードは全てのダウンリンクパケットをGMMへ、そして更に新しいノードへとルーティングすることを継続する(1415)。アップリンクパケットは、新しいノードから古いノードへと反対方向にルーティングされる。新しいノードに変換機能が備えられている場合、GMMは、LBOセッションを指し示す情報を含んだLBOリクエストを新しいノードへ送信する(1420)。その後、新しいノードは古いノードへルーティング更新リクエストを送信し(1425)、古いノードに対してダウンリンクパケットを新しいノードへ転送するように依頼する。ルーティング更新リクエストを確認する古いノードのレスポンスを受信すると、新しいノードにおいて変換器がセットアップされ(1430)、ダウンリンク及びアップリンクのパケットのIPアドレスがLHoAからGHoAに、そしてその逆に変換されるようになる。その後、全てのパケットが古いノードと新しいノードとの間で直接ルーティングされるようになる。] [0080] 全ての説明された実施形態に従う本発明の基本的なコンセプトは、それゆえ、LBOIPセッションが生きたままである限りはLMMがLHoAのアンカーポイントを提供し続けたままで、MNとCNとの間のLBO IPセッションを管理して維持するためにIPパケットの経路をセットアップする新しい方法を使用することである。] [0081] 本願で使用される略語のリストは次の通りである。 APN Access Point Name(アクセスポイント名) BA Binding Acknowledgement BU Binding Update CoACare−of Address(気付アドレス) CN Corresponding Node(通信相手ノード) EPC Evolved Packet Core GMM Global Mobility Management(グローバルモビリティ管理) GHoA Global Home Address(グローバルホームアドレス) GTPGPRS Tunneling Protocol GW Gateway(ゲートウェイ) HAHome Agent(ホームエージェント) HoA Home Address(ホームアドレス) HPLMN Home PLMN(ホームPLMN) ICMPInternet Control Message Protocol(インターネット制御メッセージプロトコル) IP Internet Protocol(インターネットプロトコル) IPv6 IP version 6(IPバージョン6) LBO Local Breakout(ローカルブレークアウト) LHoA Local Home Address(ローカルホームアドレス) LMA Local Mobility Anchor(ローカルモビリティアンカー) LMM Local Mobility Management(ローカルモビリティ管理) MAG Mobile Access Gateway(モバイルアクセスゲートウェイ) MIP Mobile IP(モバイルIP) MIPv6 Mobile IPv6(モバイルIPv6) MN Mobile Node(移動体ノード) NAPTNetwork Address Port Translation(ネットワークアドレス・ポート変換) NAPT−PT NAPT and Protocol Translation(NAPT及びプロトコル変換) NAT Network Address Translation(ネットワークアドレス変換) NAT−PT NAT and Protocol Translation(NAT及びプロトコル変換) PBA Proxy Binding Acknowledgement PBU Proxy Binding Update PDN Packet Data Network(パケットデータネットワーク) PLMN Public Land Mobile Network(公衆陸上移動通信網) PMIP Proxy Mobile IP(プロキシモバイルIP) PMIPv6 Proxy Mobile IPv6(プロキシモバイルIPv6) RAN Radio Access Network(無線アクセスネットワーク) SGSN Serving GPRS Support Node(サービングGPRSサポートノード) TFT Traffic Filtering Template VPLMN Visited PLMN(在圏PLMN)]
权利要求:
請求項1 ユーザ装置が第1のネットワークから第2のネットワークへローミングする時に前記第1のネットワークにおいて通信相手ノードと前記ユーザ装置との間で発生しているローカルブレークアウト(LBO)セッションを管理する方法であって、前記第1のネットワークは、前記ユーザ装置のためにローカルホームアドレス(LHoA)の形式のIPアドレスを割り当てる第1のノードを少なくとも含み、ダウンリンクパケットが前記通信相手ノードから前記ユーザ装置へ送信されておりアップリンクパケットが前記ユーザ装置から前記通信相手ノードへ送信されており、前記方法は、前記第1のネットワーク又は前記第2のネットワークの中のノードにおいて、前記ダウンリンクパケットのIPアドレスをLHoAからグローバルホームアドレス(GHoA)に変換するステップと、前記通信相手ノードから送信されているあらゆるダウンリンクパケットを、前記第1のノードから、前記第2のネットワークの中の第2のノードへ直接的又は間接的にルーティングするステップと、前記第1のネットワーク又は前記第2のネットワークの中のノードにおいて、前記アップリンクパケットのIPアドレスをGHoAからLHoAに変換するステップと、前記ユーザ装置から送信されているあらゆるアップリンクパケットを、前記第2のノードから、前記第1のノードへ直接的又は間接的にルーティングするステップと、を備え、これにより、前記ローカルブレークアウト・セッションのための新しいパスが、少なくとも前記第1のネットワークの中の前記第1のノードと前記第2のネットワークの中の前記第2のノードとを経由して発生するようにすることを特徴とする方法。 請求項2 アップリンクパケットのIPアドレスを変換する前記ステップ、及びダウンリンクパケットのIPアドレスを変換する前記ステップのうちの少なくとも一方は、前記第2のノードで実行され、これにより、前記第1のノードと前記第2のノードとの間で直接前記ルーティングを実行可能であることを特徴とする請求項1に記載のローカルブレークアウト(LBO)セッションを管理する方法。 請求項3 前記第2のノードにおいて、前記ユーザ装置が前記第2のネットワークに入ったという表示情報を受信するステップと、前記ユーザ装置のためにローカルホームアドレス(LHoA)の形式でIPアドレスを割り当てる機能が前記第2のノードに備えられているという情報をグローバルモビリティ管理(GMM)へルーティングするステップと、前記LBOセッションに関する情報を前記GMMから受信するステップと、アップリンクパケット及びダウンリンクパケットのうちの少なくとも一方のためにIPアドレスを変換する手段をセットアップするステップと、を更に備えることを特徴とする請求項2に記載のローカルブレークアウト(LBO)セッションを管理する方法。 請求項4 アップリンクパケットのIPアドレスを変換する前記ステップ、及びダウンリンクパケットのIPアドレスを変換する前記ステップのうちの少なくとも一方は、前記ユーザ装置が直近に入ったネットワークの中のノードに前記ユーザ装置のためにローカルホームアドレス(LHoA)の形式でIPアドレスを割り当てる機能が備えられている場合は、常に当該ノードにおいて実行され、これにより、前記第1のノードと前記第2のノードとの間で直接前記ルーティングを実行可能であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のローカルブレークアウト(LBO)セッションを管理する方法。 請求項5 前記第1のノードにおいて、前記ユーザ装置が前記第1のネットワークを去ったという表示情報を受信するステップと、前記通信相手ノードから送信されているあらゆるダウンリンクパケットを、グローバルモビリティ管理(GMM)経由で前記第2のネットワークの中の前記第2のノードへルーティングするステップと、を備えることを特徴とする請求項1に記載のローカルブレークアウト(LBO)セッションを管理する方法。 請求項6 アップリンクパケットのIPアドレスを変換する前記ステップ、及びダウンリンクパケットのIPアドレスを変換する前記ステップのうちの少なくとも一方は、前記第1のノードにおいて実行され、これにより、全てのパケットがGMM経由でルーティングされることを特徴とする請求項5に記載のローカルブレークアウト(LBO)セッションを管理する方法。 請求項7 ユーザ装置が前記第1のネットワークに位置している限り、グローバルモビリティ管理(GMM)及び前記ユーザ装置の両方に、前記第1のノードから前記ダウンリンクパケットを転送するステップを更に備えることを特徴とする請求項1に記載のローカルブレークアウト(LBO)セッションを管理する方法。 請求項8 前記ユーザ装置が前記第2のネットワークに位置する場合に、グローバルモビリティ管理(GMM)及び前記第2のネットワークの中の前記第2のノードの両方に、前記第1のノードから前記ダウンリンクパケットを転送するステップを更に備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のローカルブレークアウト(LBO)セッションを管理する方法。 請求項9 前記第2のノードにおいて、前記GMM及び前記第1のノードの両方から送信されている前記ダウンリンクパケットを受信するステップと、複製されたパケットのうちの一方をドロップするステップと、を更に備えることを特徴とする請求項8に記載のローカルブレークアウト(LBO)セッションを管理する方法。 請求項10 GMMからノードへ送信されるメッセージの中に、前記LBOセッションの全てのダウンリンクパケットを前記GMMへも送信すべきか否かという情報を含めるステップを更に備えることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のローカルブレークアウト(LBO)セッションを管理する方法。 請求項11 サービス品質仕様から、前記LBOセッションの全てのダウンリンクパケットをGMMへも送信すべきか否かを判断するステップを更に備えることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のローカルブレークアウト(LBO)セッションを管理する方法。 請求項12 前記LBOセッションが確立された後に、アップリンクパケットのIPアドレス、及びダウンリンクパケットのIPアドレスを変換するものと決定されたノードからグローバルモビリティ管理(GMM)へ、前記ノードに関する情報と前記ユーザ装置のための前記ローカルホームアドレス(LHoA)とを更にルーティングするステップを更に備えることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載のローカルブレークアウト(LBO)セッションを管理する方法。 請求項13 前記第1のノード及び前記第2のノードのうちの少なくとも一方は、ローカルモビリティ管理(LMM)であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載のローカルブレークアウト(LBO)セッションを管理する方法。 請求項14 前記第1のノード及び前記第2のノードのうちの少なくとも一方は、モバイルアクセスゲートウェイ(MAG)であることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載のローカルブレークアウト(LBO)セッションを管理する方法。 請求項15 前記MAGに接続されたLMMにおいて、前記MAGからGMMへ、そして前記GMMから前記MAGへ、LBOメッセージを転送するステップを更に備えることを特徴とする請求項14に記載のローカルブレークアウト(LBO)セッションを管理する方法。 請求項16 IPv4アドレスを変更し、LHoA、ポート、及び伝送プロトコルに関する情報を少なくとも含んだフィールドを伴うIPv6フォーマットでこれを送信するステップを更に備えることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載のローカルブレークアウト(LBO)セッションを管理する方法。 請求項17 IPアドレスを変換する前記ステップの一方又は両方は、前記第1のノード又は前記第2のノードに配置されたネットワークアドレス変換器(NAT)によって実行されることを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載のローカルブレークアウト(LBO)セッションを管理する方法。 請求項18 前記第1のノード又は前記第2のノードにおいてIPアドレスを変換する前記ステップの一方又は両方は、モバイルインターネットプロトコルv6を使用して実行されることを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載のローカルブレークアウト(LBO)セッションを管理する方法。 請求項19 既存のモビリティプロトコルに対してメッセージを拡張するステップを更に備えることを特徴とする請求項1乃至18のいずれか1項に記載のローカルブレークアウト(LBO)セッションを管理する方法。 請求項20 前記モビリティプロトコルは、プロキシモバイルインターネットプロトコルバージョン6(PMIPv6)であることを特徴とする請求項19に記載のローカルブレークアウト(LBO)セッションを管理する方法。 請求項21 前記モビリティプロトコルは、プEvolvedPacketCore(EPC)であることを特徴とする請求項19に記載のローカルブレークアウト(LBO)セッションを管理する方法。 請求項22 前記ユーザ装置がネットワークを去ったという表示情報を受信する前記ステップは、MAG、LMM、GMM、無線アクセスネットワーク、及びリンクレイヤーのうちの少なくともいずれかから到来することを特徴とする請求項1乃至21のいずれか1項に記載のローカルブレークアウト(LBO)セッションを管理する方法。 請求項23 第1のネットワークにおいて通信相手ノードとユーザ装置との間で発生しているローカルブレークアウト(LBO)セッションを管理するノードであって、前記ユーザ装置が前記ノードからデタッチして第2のネットワークへ移動したということを示す表示器、又は前記ユーザ装置が前記ノードからデタッチして前記第2のネットワークへ移動したという表示情報を受信する受信機と、前記通信相手ノードから送信されているあらゆるダウンリンクパケットを、前記第2のネットワークに位置する第2のノードへ直接的又は間接的にルーティングするルータと、前記ダウンリンクパケットのIPアドレスをLHoAからグローバルホームアドレス(GHoA)に変換する変換器と、前記第2のノード経由で前記ユーザ装置から送信されているあらゆるアップリンクパケットを、前記通信相手ノードへルーティングするルータと、前記アップリンクパケットのIPアドレスをGHoAからLHoAに変換する変換器と、を備え、これにより、前記ユーザ装置が前記第1のネットワークから前記第2のネットワークへ移動した場合に、前記ローカルブレークアウト・セッションを少なくとも前記ノード及び前記第2のノードを経由して維持可能であることを特徴とするノード。 請求項24 通信相手ノードとユーザ装置との間のローカルブレークアウト(LBO)セッションを管理するノードであって、前記ユーザ装置が前記ノードにアタッチして第1のネットワークから移動してきたということを示す表示器、及び、前記ユーザ装置が前記ノードにアタッチして前記第1のネットワークから移動してきたという表示情報を受信する受信機のうちの少なくとも一方と、IPアドレスを変換する変換器が前記ノードに備えられているということを述べる情報をグローバルモビリティ管理(GMM)へ送信する送信機と、前記ユーザ装置が関与しているあらゆるLBOセッションに関する情報を受信する受信機と、前記ユーザ装置が関与しているあらゆるLBOセッションのために、ダウンリンクパケットのIPアドレスをLHoAからグローバルアドレス(GHoA)に変換する変換器、及びアップリンクパケットのIPアドレスをGHoAからLHoAに変換する変換器をセットアップするセットアップエンティティと、前記ユーザ装置から送信されているあらゆるアップリンクパケットを、前記第1のネットワークにおいて前記LBOセッションを以前に管理していた第1のノードへルーティングし、前記LBOセッションを以前に管理していた前記第1のノードから到来しているあらゆるダウンリンクパケットを、前記ユーザ装置へルーティングする、少なくとも1つのルータと、を備え、これにより、前記ユーザ装置が前記ノードのネットワークへ移動した場合に、前記ローカルブレークアウト・セッションを少なくとも前記ノード及び前記LBOセッションを以前に管理していた前記第1のノードを経由して維持可能であることを特徴とするノード。 請求項25 ダウンリンクパケットを複製する手段を更に備えることを特徴とする請求項23又は24に記載のノード。 請求項26 パケットをキャッシュする手段を更に備えることを特徴とする請求項23乃至25のいずれか1項に記載のノード。 請求項27 前記ノードは、ローカルモビリティ管理(LMM)であることを特徴とする請求項23乃至26のいずれか1項に記載のノード。 請求項28 前記ノードは、モバイルアクセスゲートウェイ(MAG)であることを特徴とする請求項23乃至26のいずれか1項に記載のノード。 請求項29 前記変換器は、ネットワークアドレス変換器(NAT)であることを特徴とする請求項23乃至28のいずれか1項に記載のノード。 請求項30 1つのルータが、ダウンリンクパケット及びアップリンクパケットの両方のルーティングを処理するように構成されることを特徴とする請求項23乃至29のいずれか1項に記載のノード。 請求項31 前記ルータは、モビリティエージェントであることを特徴とする請求項23乃至30のいずれか1項に記載のノード。
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